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「後悔しない」就活ガイド~彼を知り己を知れば百戦殆からず~
こんにちは! ESネクストリクルート担当Aです。
今回は、2022年8月論文式試験受験後3か月で約100人のリクルーターとお話しした経験を持つ私が、「後悔しない」会計士就活の方法を少しでも伝えられたらと思い記事を書いています。
当該記事の要点は、「彼を知り己を知れば百戦殆からず」ということです。会計士のキャリアと自分自身について知れば「後悔しない」決断が出来るという考えのもと、就職活動の方法論を説明しています。
流れ
「後悔しない」会計士就活の流れは以下の通りです。
【就職活動初期】
①色々な法人のお話を聞く(8月論文後~9月前半)
②就職活動の「軸」を考える
【就職活動半ば】
③法人を絞り、様々な立場の人にお話を聞く(9月中旬~10月下旬)
④聞いた話を比較、検討する
【決断のとき】
⑤就職活動の軸を再考する
⑥決断する
さっそく、それぞれの内容について説明させていただきます。
就職活動初期
①色々な法人のお話を聞く(8月論文後~9月前半)
まずは就職活動の選択肢はどのようなものがあるかを知りましょう。
試験合格者の多くが大手監査法人に就職することは事実ですが、調べてみると中小監査法人、税理士法人、FAS、コンサル、金融機関といった選択肢も存在しています。
まずは「そんな選択肢があったなんて知らなかった!」という後悔をなくすためにも、様々な可能性について調べてみることはおすすめです。
注意すべきは、法人の基本的な情報を知ることが出来る法人説明会のほとんどは9月の前半までに終了してしまうことです。参加申込の締め切りはもっと早い場合もありますので、8月中に予約だけでも動き始めましょう。
また、8月下旬に開催される合同説明会は効率的に情報収集を行うことが出来る良い機会です。参加できなかった場合でも、どのような法人が参加しているかチェックすることはとてもおすすめです。
②就職活動の「軸」を考える
最終的に就職先を決定する際の判断材料である「軸」について考えることは、就職活動初期から着手することをお勧めします。なぜなら、「軸」というものは簡単に決定できるものではないからです。
「軸」の見つける方法はいわゆる「自己分析」になりますが、具体的な方法は様々です。
よくある方法としては、下記のような質問について考え抜くというものがあります。
・将来どのようなひとになりたいか。
・自分の価値観に影響を与えた人は誰か
・今までの人生で一番幸せだったときはいつか
・今までの人生で一番成長を実感できたときはどのような状況だったか
このときのコツは、回答に対して3回(以上)のなぜを繰り返すことです。
例えば、Q.今までの人生で一番幸せだったのは?→A.学生時代、テストで100点を取ったとき。→Q.なぜ?→A.テストで100点を取るために、たくさん努力をしたから。→Q.なぜ?→A.学生時代に勉強のライバルがいて、悔しい思いをしていたから。→Q.なぜ?→A.ライバルは自分と同じ目標を持っていたから。→Q.なぜ?→…。
なぜを繰り返しているうちに、自分の考えが明確になっていきます。自己分析は第3者にも協力してもらうことで効率的かつ効果的に行える場合もあります。自己分析に困った場合には、お気軽にご連絡ください。
ちなみに私の場合は、「独立開業できる能力を身に着けること」、「私の成長に最も貢献する環境であること」を大まかな軸として持っていました。
また「軸」というものは、就職活動中のみならず、就活が終わってからもずっと洗練されていくものであることも頭の片隅に入れておくことをおすすめします。
就職活動の大枠をつかんだうえで、就職活動半ば
③法人や部門を絞り、様々な立場の人にお話を聞く(9月中旬~)
就職活動初期に調べた選択肢の中から、興味を持った法人・部門をある程度絞ったうえで、そこで働く様々な職位の人と面談をすることがおすすめします。こちらの趣旨は実際に働くイメージを明確にし、入社してからのギャップを小さくすることです。
各法人・部門について若手、中堅、ベテランの3人以上とお話しすることが理想的です。その際には、働き方や雰囲気などについて三者にあえて同じ質問をすることがおすすめです。回答の相違を検討することで、働くイメージをより明確にすることが出来ます。また、自分がその法人でキャリア形成を行う場合の良い具体例でもあります。将来の自分を想像しながら様々な人とお話しすると良いでしょう。
注意点は、大手監査法人就活の場合、接触禁止期間(2023年度は10月7日~11月16日)があることです。当該期間中は4法人東京事務所リクルート協定による接触制限があるので、大手監査法人の個別面談を申し込む際には注意しましょう。
④聞いた話を比較、検討する
今までに集めた情報を集計して比較検討を行うことをおすすめします。就職活動を通して様々な情報に触れることになるので、整理したうえでまとめておくと最終的な判断に必要な情報を効率的に収集することが出来ます。
私の場合は、ざっくり以下のような表を作成していました(※実際は下記を含めて10ほどの評価項目を設定していました。)。評価結果は私の「軸」との整合性から付しています。
このような比較分析を行う際のポイントは2点あります。
1点目、評価できない項目(表で?が付いた項目)についてはすぐに質問することです。
判断材料が足りていないことが、表を作成することで分かることがあります。質問の機会は十分にあるはずなので、すぐに聞きましょう。
2点目、出来るだけ信頼性の高い情報で裏付けを行うことです。
法人パンフレットや、インターネット上で公開されている定性的情報から裏付けられることは実はとても多いです。例えば組織の規模、組織体制、監査報酬の金額、業界動向などは就職活動進めるにあたりとても有意義な情報です。公認会計士協会が発表している上場会社監査事務所名簿や、公認会計士・監査審査会が公表しているモニタリングレポートなどは一度目を通しておくと良いでしょう。また、リクルーターさんの人柄に惹かれた場合は、実際に同じチームで働いている人と話してみることでより客観的な情報を得ることをおすすめします。
十分な情報を収集したうえで、いよいよ決断のとき
⑤就職活動の軸を再考する
決断のタイミングで、改めて就職活動の「軸」を改めて再考しましょう。
それまでの就職活動で様々な人と出会いお話しすることで、「軸」はより洗練されてきているはずです。私の場合は、「経営者と伴走できる会計士になる」「向上心が強く、様々な経験をした人と一緒に働く」が就活時の最終的な「軸」となりました。
⑥決断する
以上のすべてを踏まえて最終的な決断です。どれだけ情報を集めても、このときの決断は最終的に主観的なものによる場合が多々あります。
今まで「後悔しない」就職活動の方法について述べましたが、ここまで来たら「この選択の結果、後悔してもいい」という心持ちも重要です。
最後に
ここまで読んでいただきありがとうございました! 最後にお伝えしたいのは、公認会計士資格が可能にするキャリアはとても多様であり、あなたの望む人生を描くことに大きく貢献してくれるということです。
みなさまの人生が素晴らしいものになることを心から願っています!!!
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