【対談日】2023.8.3

遠藤大輔
(公認会計士協会準会員、地方公務員、大手監査法人出身)

村井廉
(公認会計士協会準会員、旅行会社出身)

社会人として働く中で会計士に興味を持ったきっかけを教えてください。

遠藤: 私は地元の県職員として5年ほど勤務していました。公機関の働き方や組織構造を把握する中で自分の思い描いていた働き方とのギャップを感じ、民間企業で働いてみたいという気持ちが生まれたことがきっかけです。なお、転職を考え始めたものの、「何をしたいか」という点については明確になっていなかったため、まずは簿記二級を取得することを目標として勉強し始めたところ、新しい発見がたくさんあり、とても楽しく勉強することができました。そこで簿記の延長線上で且つ、様々なキャリアの選択肢がある公認会計士が、今の自分にぴったりだなと感じたため、退職の上、公認会計士を目指すことにしました。

村井:私は手に職を付けて働きたいと思ったことがきっかけです。私は2020年に大手旅行会社に新卒で就職しましたが、その年はちょうどコロナウイルスの流行が始まった年だったため、社会人生活のスタートに際して将来への不安が生じていました。実際に働いていく中で、大手企業では上司からの良い評価が重要だと感じました。そのため、上司に評価されることを主眼に日々を過ごしていましたが、入社から1年経過に際しての振り返りを行ったところ、実務で必要な能力が向上していないように感じました。「このままでいいのか。」そう思っていたタイミングで、「手に職」を付けた高校の同級生と久々に会う機会がありました。彼の場合はプログラミングでしたが、「自分のスキルで稼ぐ」という仕事のスタイルに強く惹かれ、様々なキャリアの選択肢がある公認会計士を目指すことにしました。

新卒で就職した会社を辞めたとき不安は感じませんでしたか?

遠藤: 仕事を辞める前はとても悩みましたし、不安を感じていました。その一方で、県の職員として福祉関係部署で働いた経験から日本のセーフティネットがどれだけ手厚いかを強く実感できていたため、なんとかなるだろうという気持ちでいました。

村井:私も遠藤さんと同じく仕事を辞めることに不安を感じていました。私の場合は辞めて受からないリスクを考慮し、半年ほど働きながら勉強していたことがその表れです。退職したのは合格できる自信のついたタイミングでのことでした。

実際に学習専念生になってからはどう感じていましたか?

遠藤: 退職前こそ不安を感じていたものの、辞めた後はそこまで不安になることはありませんでした。ふと、試験に受からなかったらどうしようかなと、不合格が頭を過ることもありましたが、勉強が唯一の精神を安定させる方法だと考えていたため、ひたすら机に向かっていました。

村井:私も遠藤さんと同様です。他の事を考えている暇はなかったので、ひたすら勉強していました。

会計士としてのファーストキャリアでESネクストを選んだ決め手を教えてください。

村井:短・長期的に最も成長ができる環境だと感じたことが決め手です。ESネクストは若い年次から大きな裁量を与えて頂ける点やパートナーに質問できる点から、若手社員の長期的な成長を一番に考えている法人であると感じました。特に若い年次の頃から裁量を大きく与えて頂ける点は、手に職を付けたい自分にピッタリだと感じました。

なぜ大手監査法人からESネクストに転職されたのでしょうか。

遠藤: 始めにもお話ししましたが、私が会計士を目指した理由は、自分の思い描く働き方を実現するためです。会計士試験合格後も自分らしい働き方を模索している中、ご縁があってESネクストに出会いました。ESネクストは2020年に創業したばかりの若い法人で、「ここなら自分の思い描く働き方を実現出来る」と感じたことが決め手です。
ESネクストの『企業成長を支えるインフラとして次世代を担う経営者と共に社会のイノベーションをLeadする』というミッションにも共感しました。
公認会計士という資格はキャリア選択の自由度が高いからこそ、中小監査法人への転職にも不安を感じませんでした。

前職の経験は現在会計士として働く中で活きていると感じますか。

遠藤: 強く活きていると感じます。特にスケジュール管理の面で生きていると実感しています。ESネクストにおけるクライアントは、主にIPOを目指すベンチャー企業ということもあり、短期間で状況が変動することも多いです。そのため、必ずしもスケジュール通りとはならず、今何を行うべきかを柔軟に考えて行動する必要があります。公務員時代においても、仕事は縦割りで各々が独立して業務を進める形だったため、状況に応じた柔軟なスケジュール管理を個人で行う必要がありました。たくさん失敗して、お叱りを受けることもありましたが、その経験が現在生きているなと実感しています。

村井:私は前職が営業職で勤務期間も1年半と短かったため、まだ経験が生きていると感じたことはありません。ただ、旅行会社においては学校に赴いて修学旅行のプランをプレゼンする、という機会がありました。修学旅行のプランは相見積もりで選定されるので、他社に負けないプレゼンを行う必要がありました。そこで鍛えたプレゼン力がどこかで活きてくれればと思っています。

遠藤: ショートレビュー報告会などで発言する機会が増えてくると、そのプレゼン力が強く活きてくると思います。社内新人研修でのプレゼンは素晴らしかったと評判ですし、早期から現場で発言する機会を頂けるかもしれないですね。

ESネクストで今後成し遂げたいことはありますか?

遠藤: 現在関与しているジョブはもちろんですが、ショートレビューからアサインされている会社のIPOに立ち会うことです。始まりから終わりまで見ることで、流れを伴った経験ができると思っていますし、監査人の立場ではありますが、何よりもIPOの達成感を強く味わえると考えているからです。

村井:私も遠藤さんと同じです。より短期的には主査として上下の調整を一人で回せるようになりたいと考えています。そして長期的にはパートナーとしてサインできるレベルの会計知識・IPO知識を身に付けたいと思っています。

遠藤さん、村井さん、ありがとうございました!

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