【対談日】2023.8.2
志村 翔子(公認会計士)
S.T(公認会計士協会準会員)
- まずは、自己紹介をお願いします。
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志村: 2004年に大手監査法人に入所。2021年に独立開業してIPO支援業務などを経て、2022年9月にESネクストにパートナーとして参画しました。プライベートでは、7歳5歳の子育て奮闘中です。よろしくお願いします!
S.T:大学卒業後に会計士試験に専念し、2022年の論文式試験に合格しました。2023年2月にESネクストに入所した1年目の新人です。本日はどうぞよろしくお願いします。
- IPOに興味を持ったきっかけを教えてください。
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志村: 大手監査法人で1年目に関与したIPOクライアントが2社同時期に上場を達成したのがきっかけだったと思います。比較的IPOクライアントが多い部署ではあったのですが、その中でも同時期に上場する2社にアサインされたというのはすごくラッキーだったと思います。新人だったので、大した働きはしていないのにお祭り気分だけ味わえて、おいしいとこどりしてしまいました(笑)。当時先輩たちが、クライアントに頼りにされている様子や、活気のある様子を見て、自分もそうありたいなと思った気がします。
- S.Tさんは、ファーストキャリアでESネクストを選んだということは、入社前からIPOに興味があったのですか?
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S.T:はい! 受験生時代に同じ大学の会計士の先輩から、IPO監査をしたことがとても良い経験だったとお聞きしたことがきっかけでした。独立開業されている女性の方で、憧れの先輩です。
就活の際に改めてIPO監査について色々調べましたが、私も成長企業に関与できるワクワク感に惹かれました! また、将来的なキャリアの多様性にも魅力を感じたことから、最終的にESネクストに入社することを決めました。
- 実際にIPO監査に携わってみてどうですか?
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志村: 会計監査は財務諸表を通してクライアントの色々なことを知ることができるのですが、特にIPO監査は、会社の仕組みを整える過程に立ち会うことができるので、より深い経験ができます。また、経営層の方々と距離が近いので、色々なお話を聞くことができ、考え方や視野の面でも得るものは大きいと思います。
S.T:私はまだ入社して半年ほどですが、実際に経営層の方々とやり取りする機会は多いです。
ショートレビューから関わっているクライアントのCFOから私に直接連絡がきたり、経営者ディスカッションでCEOからビジネス戦略を直接伺ったり、刺激的な日々を過ごしています。志村: CEOの熱い想いに応えたいという気持ちになりますよね! IPO監査をしていると、会計士の資格を持った方が、クライアント内や外部コンサルにいらっしゃったりして、会計士の資格を活かせるキャリアの可能性は広いと実感します。女性に限ったことではないかもしれませんが、ライフイベントに合わせて働き方を変えたいときにいろんな経験ができるIPO監査は将来の選択肢を増やしやすいので女性におすすめかもしれません。
S.T:私はまだ具体的な将来の目標は決まっていないのですが、少しでも自分の可能性を広げられるように、まずはESネクストで土台をつくりたいです。
- 働き始めてから女性ならではの悩みにぶつかったことはありますか?
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S.T:一度仕事中に貧血で調子を崩してしまったことがあります。その時、志村さんや同じチームの先輩がすぐに「大丈夫? 無理しないでゆっくり休んでね。」とお声がけくださって、とてもありがたいなと感じました。
志村: まだ1年目ですし心配しました。ペースをつかむまでが大変ですよね。
S.T:はい。ESネクストは出社している人が多く、毎日オフィスで一緒に顔を合わせて仕事をしているからこそ、お互いを気遣う関係性を築くことが出来ていてよかったなと感じています。
志村: 私も20代のころがむしゃらに走りすぎて体調を崩したことがあって無理に抱え込む必要はないと痛感しました。女性だからということでもないですが、体力や体調には個人差があって、調子のいい時も悪い時もあるので、周りが無理していないかは気にしたいと思っています。
S.T:志村さん…! 本当にありがとうございます…!
- 志村さんは2人のお子さんを子育て中とのことですが、仕事と子育ての両立はどのようにされているのですか?
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志村: 仕事をしながらの子育ては本当に時間が足りないですね…。両立ができているか全然自信はないのですが、どちらかを犠牲にしているとは思いたくないので、譲れないことは何か、やらなくてもよいことは何か、を考えて、時間を捻出しています。譲れないこと以外は妥協も肝心で、苦手な家事は頑張りすぎない!と割り切っています(笑)。
S.T:譲れないこと、やらなくてもよいことを考えることは何事においても大事なことですね。
志村: 当然職場でも多くのサポートをいただいて大変感謝しています。リモート会議などでうっかり子供が顔を出してしまったときでも、皆さん温かく見守ってくださいますし。
S.T:実は私も志村さんとリモート会議のときは、密かに楽しみにしています(笑)。
志村: そういってもらえるとありがたいです。だからこそ、受けたご恩は、今後誰かがサポートを必要としているときに返していきたいですね。
- ESネクストでは女性活躍推進の一環で「NewES」という活動をしているとお聞きしました。どのような活動か教えていただけますか?
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志村: 最近、子育てについても職場で男女の差は小さくなっていると実感していますが、「出産」という選択肢があることで女性にはキャリアの中断を意識してしまう状況が少なからずあると思っています。「NewES」は、女性が充実したキャリア形成をイメージできるように、女性の声を集めるための活動として立ち上げました。
当初は女性メンバーのつながり強化をメインに活動していましたが、女性の働きやすさの向上は、職員全体の働きやすさと同じことだと思うので、構成員全体に活動を広げていけたらいいなと思いながら、継続しています。S.T:月に一度ランチタイムにテーマに沿ってディスカッションをしていますよね。テーマを超えた方向に話題が飛んだりしつつ、仕事の話題とは違う意見交換ができるので、縦横のつながりが深まって良い機会だなと感じています。
- 最後に、今後どんなキャリアにしたいか目標や展望を教えてください。
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S.T:IPO監査経験が生きるキャリアとしては、監査法人のパートナー以外にもIPOコンサル、CFO、社外役員、キャピタリスト、独立開業などなど様々で、どれも魅力的だなと感じています。私はまだまだキャリアを模索中ですが、人生の中で出産・子育ては経験してみたいです。ライフイベントに合わせて、今後いろいろなキャリア選択が出来るように、まずはIPO監査を頑張りたいです! ワークライフバランスと言いますが、私は欲張りなので自分の人生の中でやりたいことは全部やってみたいです!
志村: 素敵です! でも、欲張りってことはなくて、ワークもライフも充実している状態が当然という世の中になってきていると思いますので、皆さんのワークやライフの選択肢を応援できる監査法人でありたいと思います!
本日はありがとうございました!